charles' life

私の成長そのもの

わかりやすいロジカルシンキング

今日は「ロジカル・シンキング(照屋華子・岡田恵子著)」について。

 

 

これを読む前に「考える技術・書く技術(バーバラ・ミント著)」を読んでいたのだが、これを読んだ後だと、本書の内容は割と理解するのは簡単である。しかし、重要なポイントはよりわかりやすくまとめられていると思うので、まずはこちらから紹介しようと思う。

 

 

 

まず第1章で、

著者はメッセージとは
「メッセージはあなたが何を言いたいかではなく、相手にとって、伝えられることが期待されているメッセージであるかが重要」
「メッセージとは、課題・答え・相手に期待する反応、の3点セットである」
であるとして定義する。

さらに相手に期待する反応は
・理解してもらうこと
・意見や助言、判断をフィードバックしてもらうこと
・行動してもらうこと

答えは
・結論
・根拠
・方法

であるとしている。

さらに

結論は
「課題の答えの要約であること」
「付帯状況を用いずに具体的な説明をする」

根拠は
「Aが必要だ、なぜならばAがないからだ、では相手は納得しない」
「事実と判断を明示的に分ける」
「前提条件や判断基準は明示する」

方法は
「抽象的・普遍的な公理では人は動かせない」
「方法を修飾語でそれっぽいものにするのでははなく、きちんと深掘りを行って課題を具体的に解いた上で提示する」

ことが必要としている。

 

相手に期待する反応を先に考えておくことは私はあまり意識できていなかった気がする。
「人は話し方が9割」でも、相手に動いてもらうために話すといったことが書かれており、やはり重要なポイントだと再確認した。
他のポイントも常にこれらをチェックしていく必要がある。

 

 

 

 

次に第2章では、説得力のある答えはMECEかつ論理が通っていることを示している。

 

 

 

 

第3章ではMECEについて説明がされている。特に抑えたいと思ったのは

・さまざまなMECEの切り口を持っていて、相手にどの切り口で伝えるのが一番わかりやすいかを選択する。そのためには代表的なフレームワーク(4C、4P、流れ・ステップ、効率・効果、質・量、事実・判断など)を持っておく必要がある(自分は常に最適なMECEな切り分け方が決まっているもんだと思い込んでいた)

・厳密にMECEであることに価値があるのではなく、相手にとって価値のある(=全体と部分構成が納得できる形で明示されている)MECEであることが大事

と言う点である。

ちなみにその後でグルーピングの話をしながら、例題でグルーピングありきの切り方は良くないと言ってるのは、うむ、、、

 

 

 

 

第4章では、論理の飛躍をなくすために、

So What?(ピラミッドの下から上)

・Why So?(ピラミッドの上から下)

が、提示されている情報から、かつそれだけで引き出せるかをチェックすることが必要であると述べられている。

さらにこれらには「観察(要約)」と「洞察(情報から新たな情報を引き出す)」の2種類があり、これを使い分けること、かつ洞察は観察ありきであること、が述べられている。

 

 

 

 

第5章では、第3章と第4章の内容を踏まえて、ピラミッドを作る、すなわち論理構成をする方法が述べられている。ここで著者は論理を

「論理とは、結論と根拠、もしくは結論とその方法という複数の要素が、結論を頂点に、縦方向にはSo What?/Why So?の関係で層をなし、また横方向にはMECEに関係付けられたものである」

と定義する。「考える技術・書く技術」でも永遠とこれをやっていたなあ。。。

 

あと、必要十分な論理を提示すれば良いということも書いてある。
人間、自分が調べたことは全部盛り込みたくなってしまう(自分もそう)なので、ここは意識したい。

 

 

 

 

第6章では演繹と帰納の違い(本書では並列型と解説型と表現)が述べられている。

 

 

 

 

第7章ではこの帰納と演繹の組み合わせについて四パターンが書かれているが、端折った。

 

 

ただ「論理FAQ」での

 

「コミュニケーションの論理とは、相手を納得させるためのものなので、論理全体は結論にとって都合の良いもの、でなければ意味がない」

「むやみやたらに多くの情報を与えることは、相手の相手の理解や納得にはプラスの効果を持たない」

「論理の構造とメッセージの伝達順序は違うもの」

「相手を説得するための論理と、思考や検討のプロセスは異なる」

「まずは、最初に課題(テーマ)と相手に期待する反応を伝え、コミュニケーションの目的をはっきり示して、答え(本題)に入ろう」

「(MECEの切り口の発想法について)必ず課題にヒントがあるので、まず、「何について論理を組むのか」を確認して、どの切り口が使えそうか、自分の頭の引き出しを開けてみよう」

「基本的なMECEの切り口は覚える」

 

あたりは有用な情報だった。

 

 

 

 

「考える技術・書く技術」は、ある意味上で述べたことはほぼ網羅しているが、そのボリュームゆえになかなか復習もしにくく、難しい。

それに比べると本書はかなりわかりやすいので、先にこっち読んだほうがよかったかなとか考えた。

「考える技術・書く技術」、復習します。

 

 

 

(あとこれは本書に限らず、問題を載せるなら答えを載せてほしい。フィードバックできない演習は価値半減な気がする)